お金がない不安に支配されていた私|「足りない」が頭から離れない時に起きていたこと

「お金がない」

そう感じていた頃の私は、いつも何かに追われていました。

実際には生活できないほど困っていたわけではありません。毎月給料も入るし、生活もしていました。

それなのに、頭の中ではいつも何かが足りませんでした。

「教育費が足りないかもしれない」
「老後のお金は大丈夫かな」
「何かあったらどうしよう」
「もっと貯めないと」

今振り返ると、あの頃はお金がないというより、「お金がない不安」に支配されていたように思います。

不思議ですが、お金の不安が強い時って、心に余裕がなくなっていきます。

周りを見ていても感じることがあります。

常に焦っている人。いつもイライラしている人。少しのことで怒ってしまう人。

もちろん、それだけが理由ではありません。でも、何かに追われ続けている人の中には、お金の不安を抱えている人も少なくない気がします。

心に余裕がないと、視野まで狭くなってしまうのです。

そして口ぐせは決まっていました。

「足りない」

まだ起きていない未来のことに対しても、「足りないかもしれない」と考えてしまう。

不安は次の不安を呼びます。

すると頭の中が、心配事でいっぱいになっていきます。


勉強と少し似ていると思った

これって、勉強にも似ている気がします。

中間テストや期末テストの前を思い出してみると、十分に理解できていない時ほど不安が大きくなります。

「今回どこが出るんだろう」

「難しい問題が出たらどうしよう」

「赤点だったらどうしよう」

そんなことばかり考えていました。

でも、本当にやるべきことはそこではありません。

教科書を開いて、理解すること。

分からないところを一つずつ覚えていくこと。

結局はそこしかないのです。

でも不安が強い時ほど、肝心の勉強ではなく、心配する方に頭を使ってしまいます。

お金もまったく同じでした。

私は「どうしよう」と考えることばかりで、肝心の行動に頭が回っていませんでした。

家計を見直すこと。

お金の勉強をすること。

制度を知ること。

将来を考えて積立をすること。

本来ならそこに時間を使うべきだったのに、私がしていたのは心配することでした。

不安を考えることと、行動することは違います。

当時の私は、その違いに気づいていませんでした。


不安は人を動かすどころか止めることもある

よく「危機感があるから頑張れる」と言います。

もちろんそれもあると思います。

でも不安が強すぎると、人は逆に動けなくなることがあります。

節約しないと。

貯金しないと。

投資もしないと。

副業もしないと。

頭では分かっています。

でも、やらなければいけないことが増えすぎて、何から手をつければいいか分からなくなる。

結果として、何も進まない。

そしてさらに焦る。

「私は何もできていない」

そうやってまた自分を追い込んでしまう。

私もその繰り返しでした。

将来のお金が怖くてたまらないのに、怖すぎて何も考えられなくなる。

今思えば、ずっと頭の中だけで走り続けていたのかもしれません。


小さく理解し始めると景色が変わった

変わり始めたのは、大きな収入アップがあったからではありませんでした。

宝くじが当たったわけでもありません。

ほんの小さなことでした。

家計簿をつけてみる。

本を読んでみる。

お金について少し勉強する。

固定費を見直してみる。

少額でも積立をしてみる。

最初は本当に小さな一歩でした。

でも勉強と同じで、分からなかったことが理解できるようになると、不思議と焦りが少しずつ減っていったのです。

全部が完璧じゃなくてもいい。

将来のことを全部分かっていなくてもいい。

ただ、「自分は何をしているか」が分かるだけで、人は少し安心できるのかもしれません。


お金の安心は、残高だけではなかった

今でも不安がゼロになったわけではありません。

教育費もあります。

老後資金もあります。

これから何が起きるかなんて誰にも分かりません。

でも以前のように、「足りない」「足りない」と四六時中考えることはなくなりました。

お金が増えたからだけではないと思っています。

少しずつ知識を増やして、自分なりに行動してきたからです。

勉強も何も分からない時が一番不安です。

お金も同じでした。

あの頃の私は、ずっとテスト前日に焦っている状態だったのかもしれません。

今思うのは、お金の安心は通帳残高だけで決まるものではなく、「理解している感覚」や「少しずつ進んでいる感覚」からも生まれるのだと思います。

未来の不安は消えなくても、向き合い方は変えられる。

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