子どもが成人すると始まる「税金の現実」|20歳で急に増える負担と親として伝えたいお金の話

子どもが20歳になる頃、親として感じるのは「ここまで育ったんだな」という安心感だけではありません。

同時に、

「これから先、社会の中でちゃんとやっていけるだろうか」

そんな心配も増えてきます。

小さい頃は、食事や送り迎え、学校の準備など、“目に見える子育て”が中心でした。ですが、成人が近づくにつれて変わってくるのが、お金との向き合い方です。

大学費用だけでは終わらない。
むしろ20歳前後からは、「社会人として生きるためのお金」が一気に現実味を帯びてきます。


■20歳になると急に届く「国民年金」の通知

20歳になると、自宅に国民年金の加入通知が届きます。

それまでは親の扶養の中で生活していた子どもが、突然「自分で社会保険を負担する立場」になる。

親世代からすると当たり前のことでも、子どもにとっては初めての経験です。

説明の書類には、

・毎月払い
・半年払い
・1年前納

などの支払い方法が書かれています。

まとめて払うと少し割引になる。
そんな細かな制度もあります。

また、学生であれば申請によって猶予制度を利用することもできます。

ただ、「将来受け取る年金額が少し減る可能性があります」と書かれているのを見ると、親としても悩みます。

今の家計を優先するか。
将来の安心を優先するか。

子どもが成人する頃になると、こういう“選択”が増えていくのだと感じます。


■学生ではなくなると「税金」が一気に現実になる

社会人になると、急に増えるものがあります。

それが、

・住民税
・所得税
・健康保険
・年金

など、「国に納めるお金」です。

初任給をもらったとき、多くの人が感じるのではないでしょうか。

「思ったより手取りが少ない…」

と。

額面だけ見ると多く感じても、実際にはさまざまなお金が引かれていきます。

私自身も若い頃は、「働いた分が全部自分のお金になる」くらいの感覚でした。

でも現実は違いました。

社会の中で生活していく以上、税金や保険料は必ず必要になる。

大人になるということは、自由が増えるだけではなく、“負担する側”になるということでもあります。


■小学校で習った「三大義務」が現実になる

そういえば、小学校の社会の授業で習いました。

「国民の三大義務」。

・教育の義務
・勤労の義務
・納税の義務

当時はテストのために覚えていただけでした。

まさか将来、自分の給料から毎月税金が引かれていくとは想像もしていませんでした。

子どもにとっても同じだと思います。

学校では教わっている。
でも、実際に自分が払う立場にならないと、なかなか実感できない。

親としては、

「若いうちに知っておけば、後で困らないのに」

と思ってしまいます。

でも現実には、なかなか伝わりません。


■親は伝えたい。でも子どもは聞いてくれない

税金、保険、ローン、貯金。

親になると、どうしても「お金の話」をしたくなります。

自分が失敗してきたからこそ、

・ローンは慎重に
・手取りを意識して
・貯金は少しでも早く

そんな話をしたくなる。

でも、子どもはなかなか真剣には聞いてくれません。

「分かってる」
「なんとかなる」
「まだ大丈夫」

そんな反応が返ってくることも多いです。

でも今振り返ると、自分も同じでした。

親に言われても、若い頃はピンと来なかった。
結局、自分で経験しないと分からなかったのです。


■20歳の頃の私は“マイナススタート”だった

今だから思います。

20歳頃の私は、お金について本当に無知でした。

税金も、社会保険も、将来のお金も、何も分かっていませんでした。

そして、親に言われるがまま、車をローンで購入しました。

当時は「車を持てる」ことがうれしくて、維持費のことまで考えていませんでした。

でも車を持つと、

・ローン
・ガソリン代
・自動車保険
・税金
・車検

と、次々にお金がかかります。

若い頃は、「買えるかどうか」で判断してしまいがちです。

でも本当は、

“払い続けられるか”

が大事だったのだと、後になって気づきました。

社会人になったばかりでローン生活。
今思えば、完全に“マイナススタート”でした。


■20歳前後は「出費ラッシュ」の時期

しかも、この時期は税金だけでは終わりません。

・自動車免許
・成人式
・卒業式
・スーツや礼服
・パスポート
・車
・引っ越し費用

など、人生の節目に必要なお金が一気に重なります。

大学費用だけを想定していると、実際にはかなり苦しく感じる家庭も多いと思います。

わが家でも、

「教育費が終わったら楽になる」

と思っていました。

でも現実には、“教育費の延長線上にある出費”が続いていきます。

高校以降、本当にお金に羽がついて飛んでいく感覚でした。


■「親がどこまで負担するか」は家庭ごとに違う

悩むのは、どこまで親が負担するかです。

・年金は親が払うのか
・免許代は出すのか
・車はどうするのか
・成人式はどこまで準備するのか

周りと比べ始めると、きりがありません。

だから最近は、

「家庭ごとの正解でいい」

と思うようになりました。

無理をして周囲に合わせるよりも、家族で納得できる形を作ることの方が大切だと感じています。


■親にできることは「話せる関係」を作ること

最近思うのは、親ができることには限界があるということです。

正論を並べても伝わらないことはあります。

でも、

・困ったときに相談できる
・お金の話をタブーにしない
・親自身がお金と向き合う姿を見せる

それだけでも十分意味があるのではないかと思います。

子どもも、いつか自分で経験しながら理解していく。

だからこそ、「話せる空気」を作っておくことが大切なのかもしれません。


■まとめ|20歳は「自由」と「責任」が始まる年

20歳になると、子どもは大人として扱われます。

自由も増える。
選択肢も増える。

でもその反面、

・税金
・年金
・ローン
・生活費

といった責任も一気に増えていきます。

若い頃は実感できなくても、少しずつ社会の仕組みを知り、自分で生活を支える側になっていく。

それが“大人になる”ということなのだと思います。

そして親もまた、

「どう伝えればいいんだろう」
「どこまで口を出すべきなんだろう」

と悩みながら、子どもの成長を見守っています。

20歳は、子どもだけでなく親にとっても、大きな節目。

お金の話を通して、「生き方」を考える時期なのかもしれません。

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